2008年05月23日
街道からゆく13 -高台寺-
ベンチャーサポートの川辺です。
京都・東山の高台寺は豊臣秀吉の正室・北政所ねねが夫の菩提を弔うために建立した名刹です。
ゴージャスなイメージの桃山文化とは程遠い、利休好みの「侘び・寂び」の世界を演出した境内は、未亡人が晩年を過ごすにふさわしい独特の趣きを醸し出しています。
しかし、私がかの地を訪れるたびに最も心惹かれるのは、境内の閑寂さでも庭園の風情でもなく、高台寺に保管されている北政所の遺品のひとつです。
天下人の妻となったねねが、その死の瞬間まで肌身離さず持ち続けた宝物・・、それは夫・秀吉が晩年愛用した薄汚いスリッパでした。
豊臣家の栄華の象徴・大坂城に最期までしがみつき続けた淀殿と、夫が遺した一足の履物を後生大事に離すことのなかった北政所・・。
人生の中で何に価値を置くかは全く個人の自由というものですが、淀殿とその取り巻きが政権の中枢を席巻した豊臣家があっけなく滅亡したのもむべなるかなという気がしてなりません。
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京都・東山の高台寺は豊臣秀吉の正室・北政所ねねが夫の菩提を弔うために建立した名刹です。
ゴージャスなイメージの桃山文化とは程遠い、利休好みの「侘び・寂び」の世界を演出した境内は、未亡人が晩年を過ごすにふさわしい独特の趣きを醸し出しています。
しかし、私がかの地を訪れるたびに最も心惹かれるのは、境内の閑寂さでも庭園の風情でもなく、高台寺に保管されている北政所の遺品のひとつです。
天下人の妻となったねねが、その死の瞬間まで肌身離さず持ち続けた宝物・・、それは夫・秀吉が晩年愛用した薄汚いスリッパでした。
豊臣家の栄華の象徴・大坂城に最期までしがみつき続けた淀殿と、夫が遺した一足の履物を後生大事に離すことのなかった北政所・・。
人生の中で何に価値を置くかは全く個人の自由というものですが、淀殿とその取り巻きが政権の中枢を席巻した豊臣家があっけなく滅亡したのもむべなるかなという気がしてなりません。
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gunner504 at 19:37│TrackBack(0)│
│川辺