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2010年12月02日

街道からゆく24 −船場−

ベンチャーサポート税理士法人川辺です。

京都の街区が碁盤の目に仕切られているのは天下に有名ですが、わがベンチャーサポート・大阪オフィスの位置する船場近辺も、規則正しい碁盤の目状に整備されています。

これは決して偶然の産物ではなく、船場を日本の商業の中心地たらんとして都市設計を行った、太閤・秀吉の遠大な計画によるものです。

一方、徳川家康が開府の地に選んだ江戸は、城を中心に螺旋状に街路をはりめぐらせる複雑な構造を採っていました。

これとても一部で囁かれているような、行き当たりばったりの都市計画の所産などではなく、敵対勢力が江戸に侵攻した場合でも、最短距離で江戸城に到達できないようにとの防衛上の配慮からであったと伝えられています。

日本は戦後、外交・防衛という独立国家として要の部分を米国に丸投げし、自らは経済成長に専念するという、無防備きわまりない“船場型”の国家運営を行ってきました。

半世紀にわたって理想的に機能してきた“船場型”ですが、すでに限界が訪れているのは誰の目にも明らかではないでしょうか。

21世紀の火薬庫といっても過言ではない東アジアで我が国がたくましく生き残り、新しい秩序を打ち立てんとするなら、“江戸型”国家にシフトするより他に道はないような気がします。

船場型・江戸型、どちらが優れているかという問題ではありません。時代状況にも左右されることなので、たぶん正解というものはないのでしょう。

ただひとつ断言できるのは、船場型・豊臣体制が実質10年の短命政権だったのに対して、江戸型・徳川幕藩体制が260年超の長期政権であったことは動かしようのない歴史的事実であるということだけです。


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gunner504 at 18:10│TrackBack(0) 川辺 

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